日本ではあまりない飛行機の預け荷物の遅延や破損。ところが海外旅行ではどうでしょうか?
「目的地に着いたら荷物が届いていなかった」
「スーツケースが壊れてた」
など、海外旅行中に困った経験はありませんか?
慣れない土地でそんなことが起こっても対応に困りますよね。
今回は預け荷物遅延や破損を防ぐ方法をまとめました。
エアカナダ預け荷物遅延(Delayed Baggage)預け荷物破損(Damaged Baggage)の対処方法
飛行機に預けた荷物が遅延(delayed baggage)する理由
そもそもなぜ預けた荷物が遅延してしまうのか疑問ではありませんか?荷物が送れる原因を挙げてみました。
- 乗り継ぎ時間が短すぎる
- バックタグの付け忘れや付け間違い
- バッグタグが取れて紛失
- 出発空港に置き去り
- 間違った飛行機に乗ってしまう
- 空港セキュリティ検査で拒否
- 飛行機に乗せることができない危険物の疑いがある物が入っている)
- 乗る予定だった飛行機の変更
- チェックイン締め切り時間ギリギリで預けた荷物
- セキュリティ上の関係で重量オーバーで降ろされてしまう
- スタッフ不足で作業が追い付かない
荷物が遅れてしまう理由は様々ですがこんなにもあるなんて⁉
と驚いているのではないでしょうか。働いているのは人ですからね、失敗もありますよね。ただ航空会社だけのせいだけではないようです。まだまだほかにも理由がありそうですが、一つずつ見ていきましょう。
乗り継ぎ時間が短すぎる
飛行機を予約する際はある程度乗り継ぎ時間を計算されて飛行機の販売がされていますが、当日何かの原因で飛行機が遅延した場合、乗り継ぎ時間が短すぎて荷物が送れるということがあります。
またご自身で飛行機を別々にとった場合、乗り継ぎ時間が短すぎた場合にも起こり得ます。
バックタグの付け忘れや付け間違い
海外ではバッグタグの付け間違いや付け忘れが結構起こります。
「ちゃんと確認してよ!!」
って思いますよね?スタッフも人なので間違いは起こります(笑)
バッグタグが取れて紛失
正しいバッグタグが付いていてもそのタグが何かの拍子に外れてしまってバッグの行き先が分からず空港に置き去りに。
これはもう不運でしかないですね。
出発空港に置き去り
先ほどのバッグタグが外れてしまって空港に置き去りになってしまう理由と同様、正しいタグが付いていても何かの要因で飛行機に乗ることがなく空港に置き去りということもあります。
間違った飛行機に乗ってしまう
「なんでそんなことが起こってしまうの?!」
と驚いてしまうかもしれませんが、空港には空港コードがあります。
成田空港 NRT
羽田空港 HND
関西空港 KIX
このように3桁のアルファベットで世界の各空港を表しています。空港コードの見間違いで正しいバッグタグが付いていても間違った空港へ行ってしまうことがあります。
日本の3つの空港コードは全く似てませんが、例えばカナダ国内のすべての空港コードは「Y」から始まりとても似ています。
バンクーバー空港 YVR
トロント空港 YYZ
イエローナイフ空港 YZF
エドモントン空港 YEG
カルガリー空港 YYC
似てますよね。
特にトロント空港の「YYZ」やカルガリー空港の「YYC」さらにビクトリア空港の「YYJ」など最後のアルファベットが違うだけ。
カナダ国内では正しいバッグタグが付いていても間違った空港へ行ってしまうということが結構あります。またバッグタグの付け間違いも考えられます。
空港セキュリティ検査で拒否
これに関しては航空会社の責任では一切ありません。
航空会社と空港セキュリティは一切関係がなく空港セキュリティ検査で荷物が遅延してしまった場合は航空会社には一切責任がありません。
航空会社はチェックインの際、預かる荷物の中に飛行機に乗せることができない荷物が入っていないかの確認を行います。
危険物がバッグに入っていると空港セキュリティ検査で荷物チェックに時間がかかり飛行機に乗せるのが遅れて遅延します。
私も経験があります。
ブラジル旅行で友人に頼まれた缶切りを3つ、預ける荷物に入れてました。まさか缶切りが空港セキュリティ検査でひっかるとは思いませんよね(笑)
当時は「911テロ」があった直後のアメリカ経由だった為か、もしかすると空港セキュリティ検査が厳しかったのかもしれません。
ブラジル到着3日後に荷物が届きました。後で凶器と疑われての検査だったと聞きました。
乗る予定だった飛行機の変更
天候悪化で飛行機の遅延やキャンセル、飛行機の不具合で乗る予定だった飛行機の変更で荷物が送れる場合があります。
飛行機の変更があると乗せるはずだった荷物の変更が追い付かず遅延してしうことがあります。
チェックイン締め切り時間ギリギリで預けた荷物
空港でのチェックインは始まりから締め切りまで時間が決まっています。チェックイン締め切り時間は空港によって異なり、国内線と国際線の締め切り時間も異なります。
特に大きな空港では、チェックイン締め切り時間のギリギリに荷物を預けると飛行機に乗せるのが遅れ荷物が届いていないということが起こります。
日本ではほとんどないと思いますが海外ではよくあります。
セキュリティ上の関係で重量オーバーで降ろされてしまう
飛行機は全ての搭乗客がチェックイン後、搭乗客の人数と荷物、他の全ての重量が安全に飛行できるか計算されます。その重量が多い場合、飛行できないと判断された場合はまず荷物から降ろされ荷物遅延の原因となります。
スタッフ不足で作業が追い付かない
海外ではよくあるただ単にスタッフ不足で作業が追い付かず荷物が遅延。
「は?!」
ですよね(笑)最近は改善しているようですがコロナ以降の人材不足や、海外では当日の欠勤などもありどの部署もスタッフ不足で作業が追い付いていないことも多いです。
ただ単に寝坊とかも(笑)やめてほしいですね。
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海外旅行ですぐにできる預け荷物遅延の防止対策!
海外旅行を多く経験している人でも遅延や破損経験は一度もないという方もいます。
1996年から海外旅行をしている私も荷物遅延は先ほど紹介した1回のみ。また逆に2度、3度とバッグ遅延を続けて経験している人もいます。様々ですね。
実際に過去の海外旅行も振り返り、預け荷物の遅延防止対策を考えてみました。
- 飛行機のスケジュールを確認
- チェックインは早めにする
- バッグタグの再確認
- 危険物が入っていないか再確認
- 荷物は少なめに!
- バッグにネームタグをつける
飛行機のスケジュールを確認
乗り継ぎがある航空券を購入する際は、乗り継ぎ時間が十分にあるか確認してから購入する。
事前に飛行機が遅延する予想はできませんが、乗り継ぎ時間がある程度余裕がある航空券を購入しましょう。
乗り継ぎ時間が2時間以上あれば荷物の遅延防止になります。ゆっくり空港で過ごして楽しむのも海外旅行の一部!!
チェックインは早めにする
空港ではチェックインの始まり時間と締め切り時間が決まっています。空港や航空会社によってもチェックイン時間は異なります。また国際線と国内線でも異なります。
荷物は早めにチェックインを済ませることで荷物の遅延防止になります。
バッグタグの再確認
特に海外ではバッグタグの付け間違いがあります。「頼むからやめてくれ」ですよね(笑)
チェックイン時にスタッフが付けてくれたバッグタグを再確認しましょう。タグには名前と最終目的地までの空港コードが表示されています。
携帯でタグとバッグの写真を撮っておくのもおすすめです。
【世界の各空港コード】
ハワイ ホノルル | HNL |
ニューヨーク | JFK |
ロスアンゼルス | LAX |
韓国 インチョン | ICN |
台湾 台北 | TPE |
香港 | HKG |
パリ | CDG |
ロンドン | LHR |
ドイツ・フランクフルト | FRA |
カナダ・バンクーバー | YVR |
危険物が入っていないか再確認
チェックインの際にカウンターで
「電池やパソコンなど危険物は入っていませんか?」
と聞かれると思います。ささっと答えるだけではなく今一度バッグの中身を思い出して再確認することで空港セキュリティ検査による荷物遅延が防止できます。
ご自宅で荷物のパッキングの際にも気を付けるようにしておくと空港でのチェックインがスムーズです。
荷物を少なくする!
とどのつまり「荷物を少なくする!!」に尽きます。
どうしても荷物遅延は困る場所への旅行は機内に持ち込むバッグのみにすると荷物遅延の心配はありません。
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バッグにネームタグをつける
こちらはすでに荷物が遅れてしまったときの為の対策です。
万が一バッグタグが外れてしまった場合や荷物が空港に置き去り、間違った空港へ行ってしまった時の対策として私はいつも航空会社のチェックインカウンターにあるネームタグを必ず付けています。
ネームタグには名前、現地でつながる電話番号に加え
Please send the bag to NRT
と目的地の空港コードを記入しています。そうすることでそのバッグがどこ行きかわかる為、遅延バッグの発送が少しでもスムーズに行えるはずです。
空港コードはネットで調べることができます。
ぜひ、お試しください。
海外旅行ですぐにできる預け荷物破損の防止対策!
荷物の破損に関しては防ぎようがないかもしれませんが、自身の過去の海外旅行の経験からできる予防がいくつかあるので紹介します。
低価格すぎるスーツケースは避ける
やっぱり安いものはすぐ壊れるのでしょうか?
1度目の荷物の破損は、ネットで急遽購入した当時5千円くらいの格安スーツケースでした。数回目の海外旅行で荷物を受け取る際にキャスター(タイヤ)が1つなくなっていました。
一概に低価格の全てのスーツケースがすぐ壊れてしまうとは言い切れませんが、最低でも1万円以上のものがおすすめです。
約20年以上愛用している「RIMOWA」のスーツケースは1度も壊れたことがなくまだまだ使用できます。
古いソフトタイプのスーツケースは破損を覚悟する
ソフトタイプのスーツケースは内部パーツが劣化するとちょっとした衝撃で壊れやすくなります。私の2度目のバッグ破損では約20年以上愛用していたこのタイプのスーツケースでした。
機内に持ち込むサイズでしたが預けたところ壊れてました。
友人には「どうして預けたの?!」と言われましたが、普段から身軽さを好むため持ち込むサイズでしたが預けました。20年以上も使えば劣化もしますよね(笑)
結局使用したユナイテッド航空が無償でハードタイプの頑丈そうなスーツケースと交換してくれました為、ラッキーでした。
長年愛用しているソフトスーツケースは預けないほうがいいですね!
荷物を詰めすぎない
海外旅行先の空港でよく見かけるスーツケースから荷物が出てしまってバッゲージベルトの上を回っている様子。荷物を詰めすぎるといくら良いスーツケースでも壊れやすくなります。
1番危ないケースは低価格のスーツケースに「これでもか!」と荷物を詰めすぎると壊れやすいです。
機内に持ち込むバッグのみにする
荷物は最小限にし機内に持ち込む荷物のみで旅行する。
例えばこのようなことも可能です。海外旅行へ行くときはに機内持ち込み荷物のみにして、お土産などで荷物が多くなる帰りは荷物を預ける。
私は海外旅行の ”行き” はいつも荷物を預けることなく機内に持ち込むキャリーケースのみです。そのバッグに予備のバッグを入れて置き荷物が多くなる帰りは予備のバッグに増えた荷物を入れ預ける荷物としてチェックインしています。
個人的に帰りは荷物遅延でも構わないので(笑)
海外旅行へ行く際「あの人はどうしていつも荷物が少ないのだろう」また、普段の生活で「いつも小さいバッグだよね」「いつもバッグ持っていないよね」など、身近でこのように感じた経験はありませんか?その反対で「いつも荷物が多くなる」と困っていませんか?普段荷物が少ない方でも海 … 記事を読む
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去年訪れた「ボラボラ島」や最近訪れた「アルバ(アルーバ島)」7日間の旅行も機内持ち込み荷物のみでした!帰りは予備のバッグと2つ預けて帰ってきました。
「ハワイに飽きた?!」アルバ(アルーバ島)カリブ海に癒される♪
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人生のバケットリストに「タヒチ旅行」が入って入っている方も多いのではないでしょうか。そんな夢の国?本当にこんな場所が実際にあるのだろうか?と思わされる青い海が広がる美しい島タヒチ。「実際に行くとなればどうすればいいの?」と、検索しまくっていませんか?ノープランでタヒチ…記事を読む
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スーツケースは使わない
スーツケースは使わない!(笑)
ボストンバッグや布製のバッグ、バックパックなど壊れにくいバッグの使用は荷物破損の心配がありません。
まとめ
海外旅行の荷物遅延や破損を防ぐ方法でしたが、簡単にできることばかりではないでしょうか。早速次の海外旅行からお試しください!