日本でも緊急事態宣言が発表され世界的に広がっている新型コロナウイルス(COVID-19)ですが、日本でも「Stay Home」と言う言葉が広がっています。
アメリカやイタリア、スペイン、フランスなど、海外の現状を日本のメディアでも目にする事があると思います。
しかし、実際にどうしたらいいのか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
カナダ、バンクーバーでも3月中旬にカナダ政府が外出自粛要請を発表し、学校が休校、食品関係以外の店舗は営業を休止、企業も自宅でのリモートワークにシフトしています。
それでも公共交通機関は、3月中旬にはまだ通勤する人々でいっぱいでした。
新型コロナウイルスの新たな感染者が増え続ける中、3月下旬にカナダ政府は外出自粛のお願いではなく家にいて下さい!と要請の言い方を強く発表されました。
「このままどうなってしまうのだろう?」
と不安になりましたが、外出自粛を始めてから1ヶ月が経ち新型コロナウイルスの影響で激変した生活にも慣れてきました。
今現在、日本の皆さんは緊急宣言が発表されたばかりで不安でどうしたらいいのか困っている方も多いと思います。
外出自粛要請発表後、1ヶ月経った経験から実際に取った、取り続けている行動をまとめました。
目次
新型コロナウイルスによるカナダの時系列
1月25日、トロントでカナダ初の新型コロナウイルス感染者を確認
1月28日、バンクーバーでも感染者確認
3月9日、バンクーバーでカナダ初の新型コロナウイルス感染者の死亡を確認
3月16日、カナダ国民とカナダ永住権保有者、アメリカ国民以外のカナダへの入国を禁止
3月18日、カナダとアメリカの国境を封鎖、旅行者の入国を禁止
3月25日、新型コロナウイルス救済対策1070億ドル(約8兆3500億円)
3月26日、外出自粛要請から不要不急の外出自粛へお願いからオーダーへ変更
4月6日、新型コロナウイルス救済対策CERB(2000ドル)の申請がスタート
▼新型コロナウイルスの新たな感染状況グラフ
カナダで外出自粛要請が出た後も2週間は出勤していました。その間は、通勤に公共交通機関を使わなくてはいけなかったので正直怖かったです。
「いつ休止するのかな?」と毎日思っていましたが、政府からの発表後2週間後にようやく仕事場への通勤休止になりました。正直安心しました。
自分が新型コロナウイルスに感染してしまう事もそうですが、それよりも自分がもし無症状で既に感染していたら他の人にうつしてしまう事の方が心配でした。
そして、カナダでは不要不急の外出が発表されてから直ぐに映画館やお店などから新型コロナに関する対策を発表するメールが一斉に届きました。
この対応の速さには驚きました!
ほとんどのメールは「ブリティッシュコロンビア州保健局の指導の下、スタッフ一同消毒の徹底やスタッフの管理、お客様の安全に関する意思の統一を行っている」という内容でした。
その後すぐに全てのお店や映画館などが営業休止にする事になりましたが、迅速な対応に驚きました。
更にカナダ政府、ジャスティン首相自らが未だ働き続ける医療関係者や運搬関係、食品関係の方々への感謝も伝えられています。
▼モール内はお店は閉店
▼駅はガラガラ
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外出自粛要請で実際に取っている行動
不要不急の外出自粛
仕事が休止になってから約1ヶ月、本当に家にいます。バンクーバーでは自分も含め、ビックリするくらいみんな家にいます。不要不急の外出自粛
食材、日用品購入、散歩以外は家から出ない!!
カナダ政府からの救済処置での補償がありますが、今後この生活が続くとどうなるか分かりません。このような実状や不安は自分だけではなく世界中の誰もがみんな同じ状況。
この状況で今自分にできる事は感染を広げない事、命を大事にすることだと思います。お金があっても命をなくしてしまっては何の意味もありません。
⇒海外生活引きこもり中(新型コロナウイルス)に自宅で楽しめること
外出時はマスクを着用し顔を絶対に触らない!
食材品購入や銀行などの外出時は、必ずマスクを着用しています。顔全体を覆う透明のプラスティックカバーを使用している方もいるくらいです。
「日本ではマスクが買えない!」
と言う声をよく聞きます。実際に早い段階で日本にいる母親や友人から「マスクが買えない…」と連絡があったほどでした。
カナダではアジアほどマスクをする習慣がないので、初めからマスクが販売されている数がかなり少ないです。バンクーバーでもアジア系以外の方はマスクをしていない方が多いですが。習慣なのでしょうね。
「マスクがないなら作ってしまえ!」
と言う方も増えているようで、インスタグラムやYoutubeでマスクの作り方を見ることが出来ます。キッチンペーパーでも代用できます!販売されているマスクじゃないといけない!と言う事はありません!
そして外出時は絶対に顔を触らない!
顔がかゆくても、花がむずむずしても絶対に顔を触らない!!
普段から顔をよく触ってしまう癖がある私も今回ばかりは我慢しています。「顔を触らない」ことは家にずっといるよりも何よりも実は一番きついことかもしれません(笑)
外出中は人との距離を2メートル確保
「Social Distance(ソーシャルディスタンス)」と日本でも言われていますよね。
カナダの食品店では、混雑する時間帯は入店数を規制されています。入店待ちをする時も人との間隔をあけ、レジを待つ時も間隔をあけています。
お店では入店待ちやレジ待ちの間隔あけて待てるように床や地面にテープが張られています。
更に、レジカウンターには透明の板が設置され現金払いが不可。カナダはキャッスレス化が進んでいるの問題はありませんが、現金の受け渡しからの感染防止対策です。徹底しています。
アメリカでは、買い物時のエコバッグの使用も感染につながるということで食品店への持ち込みが禁止された州もあるようです。
「そんなことまで言ってたらきりがないんじゃ?」
と納得がいかないような…バンクーバーでは禁止にはなっていませんが有料だったプラスティックバッグが現在は無料で提供されています。
今回の新型コロナウイルスの影響は、環境保護団体のこれまでの努力が無駄になる心配まで出てきているようです。
外出時のすれ違い時も距離を確保!
カナダでは不要不急の外出自粛要請はでていますが、健康を害さないためにも人との距離を保っての散歩は禁止ではありません。
感染が疑われるような場所である、公園やテニスコートなどは閉鎖されていますが、外で散歩は出来ます。
バンクーバーでは、感染予防に対する人々の意識が高いのか外を歩いている人々がすれ違う時にも2メートルの間隔をあける事を徹底しています。
道端ですれ違う際は、どちらかが端により待つことが自然に行われているほどです。すごいですよね!実際に感染状況にも表れているようです。
カナダでは感染が広がり始めた時はバンクーバーがあるブリティッシュコロンビア州(BC)の感染者数が一番多く、新たな感染者数はまだ増えていますが先週くらいから少し落ち着いてきました。
感染予防と差別に対する認識は人それぞれですが、道をすれ違いざまにあからさまに間隔をあけられる事は人によっては不快で差別と感じてしまう方もいるかもしれません。
正直私も初めてされた時は「そこまでする?!」とは思いましたが…
何よりも「感染しない!」「相手にも感染させない!」を根本に考えることが出来たればそれが差別なのか?差別でないのかを自分の中で納得いかせることが出来るのではないかと思います。
バンクーバーに住む人々は徹底しているように思います。
帰宅時は手洗い、うがい、消毒を徹底!
帰宅時は手洗い、うがいは普段からしていたので変わりありませんがそれに加え、「消毒」を徹底しています。
ドアノブや携帯電話、鍵類や財布などへの消毒も徹底しています。「そこまでしなくても?」と思いますが、出来る事はし過ぎるくらいがいいのではないかと思います。
携帯電話の消毒ですが、ティッシュやトイレットペーパー、キッチンペーパーなどに消毒液をつけて拭き取り消毒しています。携帯電話は手と同様汚れているそうです。
まとめ
感染予防はやり過ぎるくらいでちょうどいい。様々な異なる環境で分かっているけど出来ない…などもあると思いますが、後になって後悔しない為にも何よりも大切なのは自分の命を守ること。そして、大切な人やそれ以外の人々をも守ること。新型コロナウイルスの影響で当たり前に過ごしてきたこれまでの生活が激変した今、何が大切なのかを「深く考えること」なのかもしれないですね。